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映画『裏切りのサーカス』レビュー・感想・評価|一度では分からなかった。解説を読んで2回目を観た(★3)

映画裏切りのサーカスのイメージ。1970年代の薄暗い会議室で、 長テーブルを囲んで座る4人の男たちのシルエットと、壁に映る影 洋画レビュー
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映画『裏切りのサーカス』を、U-NEXTの見放題で観ました。

観ようと思ったきっかけは『VIVANT』です。第2シーズンの考察をしているなかで、「組織の中にいる裏切り者を描いた作品」として何度も名前が挙がっていたので、気になっていました。

結論から書くと、一度観ただけでは理解しきれませんでした。

★★★☆☆(5点満点中3点)

  • ひとことで言うと:2回目からが本番の、静かなスパイ映画
  • ★3の理由:完成度は高い。ただ娯楽としての満足度は高くなかった
  • アクションはほぼなし。会話と表情で進む作品です
  • 配信:U-NEXTの見放題で配信中

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※この記事は結末や裏切り者の正体には触れずに書いています。

■作品概要

  • 公開日:2012年4月21日(日本)/ 2011年製作
  • 上映時間:127分
  • 監督:トーマス・アルフレッドソン
  • 原作:ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』
  • 製作国:イギリス・フランス・ドイツ合作 / R15+
  • 出演:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ハート ほか

■あらすじ

東西冷戦下。ある作戦の失敗により、英国の諜報機関「サーカス」を引責辞職したベテランのスパイ、ジョージ・スマイリー。

引退生活を送っていた彼のもとに、ある日特命が下ります。それは、いまもサーカスの中枢にいる最高幹部たちの中から、二重スパイを探し出せというものでした。

■正直に書きます。一度では分かりませんでした

この作品は「難しい」とよく言われますが、本当にその通りでした。

観ている途中で、こういう状態になります。

  • 誰が誰なのか分からなくなる
  • どの組織の人物なのか分からなくなる
  • いま何の話をしているのか分からなくなる

登場人物が多く、しかも説明がほとんどありません。会話の中でさらっと重要な情報が流れていくので、少し気を抜くと置いていかれます。

結局、私は一度観ただけでは理解できませんでした。解説サイトを読んでから、もう一度観ました。

■2回目で、まったく違う映画に見えた

人物関係を理解したうえで観直すと、印象が変わりました。

表情、視線、何気ない会話。一つひとつに意味があったことが分かります。1回目には何も感じなかった場面が、2回目では緊張感のある場面に変わっている。

裏切り者の正体が分かってから見返すと、その人物の表情や態度もまったく違って見えます。この体験は面白かったです。

つまりこの作品は、初見で楽しむ映画ではなく、2回目からが本番なのだと思います。

■正直、眠くなる場面もありました

ここも正直に書いておきます。

派手なアクションがありません。銃撃戦もカーチェイスもない。BGMも少なく、終始静かな空気のまま物語が進みます。

少し眠くなる場面はありました。人によっては退屈に感じると思います。

ただ、理解してから観ると、この静けさこそがこの作品の作りなのだと分かります。派手さで見せるのではなく、沈黙と空気で見せる。そういう映画です。

■ゲイリー・オールドマンは、ほとんど喋らない

主人公のスマイリーは、派手な主人公ではありませんでした。

感情をほとんど表に出さず、ただ静かに観察している。セリフではなく表情で演じる主人公です。

だからこそ、2回目に観たときにこの人の演技の意味が分かります。何も言っていない場面で、実は多くのことを考えている。それが伝わってきます。

■『VIVANT』と重なる部分、まったく違う部分

そもそも『VIVANT』がきっかけで観た作品なので、そこは書いておきます。

▼重なる部分

一番感じたのは「組織の中に裏切り者がいる」という構図そのものです。二重スパイ、誰が味方か分からない状況、情報戦、心理戦。このあたりは確実に通じるものがあります。

▼まったく違う部分

ただ、見せ方はかなり違います。

  • VIVANT:アクション、海外ロケ、派手な演出、毎話のどんでん返し
  • 裏切りのサーカス:静かな会話、表情、沈黙、空気感

エンターテインメント性という点では、VIVANTのほうが圧倒的に高いです。同じ「裏切り者探し」でも、進め方がまったく違います。

■VIVANTが好きな人におすすめできるか

できます。ただし、条件付きです。

「VIVANTみたいな派手なスパイもの」を期待して観ると、たぶん違うと感じます。

おすすめしたいのは、VIVANTの考察が好きな人です。裏切り者を探すこと、伏線を拾うこと、あの人物は本当に味方なのかと考えること。そこが好きな人には合うと思います。

逆に、アクションや展開の速さを楽しんでいる人には、少し退屈かもしれません。

■なぜ★3なのか

作品としての完成度は高いと思います。緻密に作られていますし、2回目で分かる面白さも本物です。

それでも★3にしたのは、個人的な娯楽としての満足度が、そこまで高くなかったからです。

解説を読んで2回観る必要がある。その手間をかけた先に面白さはありましたが、誰にでもすすめられるかというと、そうではない。ここは正直に書いておきます。

逆に言えば、じっくり向き合う覚悟がある人には、その分だけ返ってくる作品です。

■こんな人におすすめ

  • VIVANTの考察を楽しんでいる人
  • 伏線を拾いながら観るのが好きな人
  • 同じ映画を2回観ることに抵抗がない人
  • 静かな緊張感が好きな人
  • 逆に、派手なアクションや分かりやすい展開を求めている人には向きません

この作品を観るきっかけになった『VIVANT』については、第1シーズンのレビューと、第2シーズンの感想・考察を書いています。

■まとめ

評価は★★★☆☆(5点満点中3点)です。

初見では理解しきれませんでした。解説を読んで2回目を観て、ようやく面白さが分かった作品です。

派手さはありません。眠くなる場面もあります。それでも、静かな緊張感と緻密に張り巡らされた伏線を味わいたい人には、じっくり向き合う価値のある一本でした。

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※本ページの情報は2026年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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