PR

映画『Mr.ノーバディ』レビュー・感想・評価|冴えない男が実は最強、痛快アクション(★4)

夜のバス車内で乱闘する人物たちのシルエット。映画Mrノーバディのイメージ 洋画レビュー
記事内に広告が含まれています。

Amazonプライム・ビデオで配信中の映画『Mr.ノーバディ』(2021)を観ました。

冴えない平凡な中年男が、実はとんでもない過去を持つ男だった——という、痛快ハードボイルド・アクションです。『ジョン・ウィック』の脚本家が手がけた作品ということで、観てみました。

★★★★☆(5点満点中4点)

  • ひとことで言うと:冴えない中年男が実は最強、92分に詰まった痛快アクション
  • こんな人におすすめ:『ジョン・ウィック』系のガンアクションが好き/「実は強い主人公」のギャップを楽しみたい/短時間でスカッとしたい
  • 見どころ:バスの大乱闘、父と兄が参戦する工場の銃撃戦
  • 配信:Amazonプライム・ビデオ 見放題

気になった方は、下記から視聴できます。

Amazonプライム・ビデオで観る
月額600円(税込)

※配信状況は変更される場合があります。

※物語の核心(結末)にも触れています。未見の方はご注意ください。

■作品概要

2021年公開のアメリカ映画。上映時間は92分とコンパクトです。

主演は『ベター・コール・ソウル』で知られるボブ・オデンカーク。妻ベッカをコニー・ニールセン、父デビッドを『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリストファー・ロイドが演じています。

監督は『ハードコア』のイリヤ・ナイシュラー。脚本は『ジョン・ウィック』シリーズのデレク・コルスタッドで、製作にも『ジョン・ウィック』チームが参加しています。

■あらすじ

ハッチ・マンセルは、義父の金型工場で会計士として働く、平凡で冴えない中年男。

自宅と職場を路線バスで往復するだけの毎日。妻には距離を置かれ、息子からも尊敬されない。世間から見れば、彼は何者でもない男——Nobody(ノーバディ)でした。

ある夜、自宅に強盗が押し入ります。反撃のチャンスがありながら、ハッチはなぜか抵抗せず、強盗を見逃してしまう。そのことで家族からさらに失望されてしまいます。

そんな鬱屈が溜まっていたある日、帰りのバスで、乗客の女性に絡む酔っ払いのチンピラたちに遭遇。ついにハッチの怒りが爆発します——。

■取り調べから始まる構成

本作は、ボロボロになったハッチが警察の取り調べを受けている場面から始まり、そこから「何があったのか」を回想していく構成になっています。

冒頭から「この冴えないおじさんは一体何をしたんだ?」という興味を引く、うまい導入でした。

■冴えない夫の、もう一つの顔

この映画の最大の魅力は、ハッチというキャラクターです。

家庭でも職場でも軽んじられる冴えない夫——しかしその正体は、政府機関で「監査役」と呼ばれ恐れられた、凄腕の元工作員でした。

強盗を見逃したのも、実は臆病だったからではありません。相手の銃に弾が入っていないことを見抜き、殺す必要がないと判断していたから。
この「実は強い」というギャップが、キャラクターとして最高に魅力的でした。

■やられながらも倒す、バスの大乱闘

見どころの一つが、バスでのチンピラたちとの大乱闘です。

ここが面白いのは、ハッチが圧倒的な強さで無双するのではなく、自分もナイフで刺されるなど、しっかりやられながら泥臭く倒していくところです。

長いブランクのある元工作員という設定に説得力があり、無敵のヒーローではない生身の強さが、かえってリアルで良かったと思います。

ただ、この乱闘が思わぬ事態を招きます。叩きのめした相手の一人が、冷酷なロシアンマフィアのボス、ユリアンの弟だったのです。ここから、ハッチとマフィアの全面抗争へと突入していきます。

■最大の見どころは、最後の銃撃戦

アクションの最大の見どころは、なんといっても終盤、工場での銃撃戦です。

ここで参戦するのが、ハッチの父デビッドと、異母兄弟のハリー。

特に父デビッドが最高でした。老人ホームで静かに暮らしていて、もう動けないのかと思いきや——元FBIの腕は健在で、ショットガンをぶっ放して敵をなぎ倒していく。
クリストファー・ロイド演じるこの老父の大暴れは、本作屈指の名場面だと思います。

3人がそれぞれの武器と工場に仕掛けた罠でマフィアを迎え撃つクライマックスは、痛快そのものでした。

■「俺は何者でもない」——タイトルが回収される瞬間

すべての決着がついた後、ハッチは冷え切っていた妻ベッカの留守番電話にメッセージを残します。

君に会う前の自分がどんな人間だったか。別人として生きるチャンスをくれたことへの感謝。そして、もう一度チャンスをくれるなら今度はしくじらない——そんな、不器用な男の精一杯の想いが詰まったメッセージでした。

そして場面は冒頭の取り調べへ。「お前は何者だ?」と問われたハッチは、こう答えます。

俺か? 俺は何者でもない(Nobody)。

タイトルの「Nobody」が回収される、痺れる瞬間でした。
直後、取調官の携帯に一本の電話が入り、ハッチはそのまま釈放されます。彼の背後にある「何か」の大きさを、セリフではなく電話一本で見せる演出も見事でした。

■「地下室が」——完璧なオチ

ラストは、ハッチと妻ベッカが新居の内見をしている場面。

そこへ、不動産担当者の携帯に非通知の電話がかかってきて、ハッチに渡されます。少し深刻そうな顔で電話を終えたハッチが「この家にはあるかな……」と言いかけると、妻のベッカがこう続けるのです——「地下室が」と。

マフィアの襲撃時、家族を地下室に匿って守った出来事を踏まえたやりとりです。
また何かが始まることを予感させつつ、妻がハッチのすべてを受け入れたことも同時に伝わってくる、完璧なオチだと思いました。

ちなみにエンドロールの途中には、ハリーと父デビッドが車で移動しながら会話するおまけシーンもあります。飛行機を使わない理由が、後部座席に積まれた大量の銃——という、二人らしい小粋な締めくくりなので、最後まで観るのがおすすめです。

■こんな人におすすめ

  • 『ジョン・ウィック』のような、キレのあるガンアクションが好きな人
  • 「実は強い主人公」もののギャップを楽しみたい人
  • 92分でサクッと観られる痛快アクションを探している人
  • 日々のストレスを爽快に吹き飛ばしたい人

続けて観るなら『Mr.ノーバディ2』のレビューもどうぞ。ほかにも★4以上をつけた作品を集めたAmazonプライムおすすめ映画まとめもあります。

■まとめ

私の評価は★★★★☆(5点満点中4点)です。

冴えない中年男が実は最強だったというギャップ、やられながらも倒していく泥臭いアクション、そして父と兄が参戦する痛快な銃撃戦。
92分に見どころがぎゅっと詰まった、テンポの良い一本でした。

「Nobody(何者でもない)」というタイトルの回収から、「地下室が」のオチまで、締めくくりも見事。
続編『Mr.ノーバディ2』も配信中なので、続けて観るのがおすすめです。

Amazonプライム・ビデオで見放題配信中なので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

Amazonプライム・ビデオで観る
月額600円(税込)

※配信状況は変更される場合があります。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました