『VIVANT』第2シーズン第1話を観たあと、ネット上ではさまざまな考察が飛び交っていました。
私はSNSや考察サイトを見るのも好きです。ただ、それらを正解として受け取るのではなく、読んだうえで自分はどう思うかを考えるのが好きなんです。他人の考察と自分の予想、その両方を楽しめるのがこの作品だと思っています。
そこで、語られている主な説を6つに絞って、それぞれ私がどう受け取ったかを書いてみます。
※ここで紹介する説は、すべてファンやメディアによる推測です。公式に確定した情報ではありません。この記事も正解を示すものではなく、私がどう考えたかの記録です。
※第1話および第1シーズンの内容に触れます。未視聴の方はご注意ください。
■その前に、この作品の考察が盛り上がる理由
第2シーズン初回の世帯平均視聴率は18.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)でした。第1シーズン最終話の19.6%に迫る数字で、7月期の民放連続ドラマではトップです。
興味深いのは第1シーズンの推移です。第1話は11.5%でした。そこから第3話13.8%、第6話14.3%、第8話・第9話14.9%と上がっていき、最終話で19.6%に達しています。
私は第1シーズンのレビューで「まずは第4話まで見てほしい」と書きました。その体感が、数字にもそのまま出ています。途中から観る人が増え続け、最後まで観た人がそのまま第2シーズンに戻ってきた。考察したくなる作りが、そのまま視聴者を増やしているということだと思います。
■1. 新庄=黒幕説
AIハヤトが情報漏洩の最有力人物として特定したのが新庄でした。亡命の手土産として公安情報と別班員を差し出したのではないか、というのが一番わかりやすい読み筋です。
ただ、この説には「単純すぎる」という指摘も多く出ています。この作品が第1話でそこまで素直に犯人を提示するだろうか、という違和感ですね。
私の受け取り方はこうです。
黒幕だと思わせておいて、実は潜入捜査だった可能性もあるのではないか。裏切ったように見せて、内側から何かを探っている。この作品はそういうことをやってくる気がします。
第1シーズンでも、乃木自身が裏切ったように見えて別班の任務だった、という展開がありました。同じ構造をもう一度使ってきても不思議ではありません。
■2. ベキ生存説
いま一番盛り上がっている説だと思います。
根拠として挙げられているのは、乃木が第1シーズンで別班員4人を急所を外して撃った実績があること。野崎がわざわざ遺骨を渡し、ベキの死を知らしめようとしたこと自体が不自然だ、という声もあります。
私は第1話を観たとき、遺骨が運ばれる場面を見て「やはり本当に亡くなったのだな」と受け取りました。
ただ、生存説を読んで考え直した部分があります。
そもそも、乃木が本当に殺したのかどうかが疑問なんです。急所を外すことは、あの乃木ならできます。実際に一度やっている。そう考えると、可能性は十分にあると思うようになりました。
第1話の時点では一区切りついたように見えます。でもこの作品は、一区切りついたと思わせてからひっくり返してくる作品です。
■3. 長野専務キーマン説
これは第1話を観ている最中に、私自身が引っかかった部分でもあります。
フローライト取引でのやりとりの中で、長野専務が乃木をこの取引の重要人物として社長に推すような場面がありました。それを受けて、社長が本部長就任を打診したように見えます。結果的には乃木が上司を推して現場に残ることになりましたが、あの持ち上げ方は何だったのかが引っかかったままです。
ネット上では、乃木を社内で動きにくい立場に置く狙いだったのではないか、第三勢力のトップではないか、といった説が出ています。逆に「乃木が昇進を断るかどうかで別班かを確認するテストだった」という読みもあります。
私は、第三勢力のトップという可能性もあると思っています。ただ、もう一つ考えているのは長野専務自身が別班なのではないかという線です。
この作品は、敵か味方かを最後までひっくり返し続けます。怪しく見せている人物が、実は同じ側だった。そういう可能性も残しておきたいと思っています。
■4. 黒須はわざと捕まったのではないか
乃木が仕掛けた隠しカメラに、あの黒須が気づかないはずがない。だとすれば、映像を通じて何かを残そうとしたのではないか。そういう読みです。
私も、この説には納得できる部分があります。
そしてもう一つ、気になっていることがあります。乃木以外の別班が、全員あっさり捕まっているんです。
病院にいた4人と、バルカにいた黒須。バラバラの場所にいた5人が、ほぼ同時に無力化されている。相手が強かったというより、誰がどこにいて、どういう状態なのかを知っている人間がいたと考えるほうが自然です。
裏切っているのが本当に新庄だけなのか。そこが引っかかっています。
■5. 内部に協力者がいるのではないか
上と重なりますが、これは独立した説としても語られています。
ネット上では、別班が弱いのではなく敵が別班に近すぎることが本当の違和感だ、という指摘が出ています。どこの病院に誰が入院していて、誰が動けない状態なのか。そこまで把握していなければ、あの同時性は成立しません。
私も、観ていてそこは引っかかりました。あの別班が、これほど簡単に制圧されるだろうかと。
新庄一人で全員の所在と負傷状況まで掴めるのか。掴めないとしたら、もっと上の立場に誰かいることになります。
■6. 第2話で乃木を訪ねてきたのは誰か
※ここからは第2話の予告に触れます。予告を見たくない方は読み飛ばしてください。
予告で、新たな別班が一人、乃木のもとを訪れます。そしてドアを開けた乃木が目を見開いて驚く。
あの乃木が、あんな顔をするのか。それだけの相手だということです。
ネット上で有力とされているのは薫と長野専務の2人です。薫説には第1シーズンの未消化な描写がいくつも根拠として挙げられていて、確かに筋は通っています。
それでも、私は長野専務だと予想します。
第1話であれだけ引っかかる形で描かれた人物が、あそこで出てこないほうが不自然だと思うからです。そして、乃木があの表情をする相手として考えたとき、身近な人物が別班だったという驚きのほうが大きい。
外れたら外れたで構いません。予想して待つ時間が、この作品の楽しみ方だと思っています。答え合わせは第2話で。
■2026年8月1日時点の、私の予想
第2話の放送は明日、8月2日(日)です。放送前に、現時点の予想をまとめておきます。
- 新庄は黒幕ではなく、潜入捜査の可能性がある
- ベキは生存している可能性がある(乃木が本当に殺したのか疑問)
- 長野専務は第三勢力のトップ、または別班
- 黒須はわざと捕まった可能性がある
- 新庄以外にも裏切っている人物がいる
- 第2話で乃木を訪ねてきたのは長野専務
全部外れるかもしれません。明日の21時には、少なくとも1つは答えが出ます。
【追記】第2話が放送されました。この予想の答え合わせは第2話の感想・考察に書いています。
■まとめ
この記事は正解を示すものではありません。私がどう考えたかの記録です。
他人の考察を読むのは楽しいです。自分では気づかなかった視点が出てきますし、それを踏まえて考え直すこともあります。実際、ベキ生存説については読んで印象が変わりました。
ただ、それを正解として受け取ってしまうと、たぶんつまらなくなります。読んだうえで、自分はどう思うか。その往復こそが、この作品の一番の楽しみ方だと思っています。
これまでの記事は『VIVANT』第2シーズン 感想・考察まとめに一覧でまとめています。第1シーズンについてはこちらのレビューをどうぞ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

