映画『キングダム』を観たあとに、原作漫画を読もうと思う人は多いと思います。私もそうでした。ただ、原作は2026年8月19日に80巻が発売される長期連載なので、どこから読めばいいのか迷います。
この記事では、映画全4作が原作の何巻に対応しているのかをまとめました。原作を先に読んでいて、映画も全部観た立場から書いています。映画をこれから観る方には向かない内容なので、ご注意ください。
- 1作目:1巻〜5巻(第46話「兄弟」まで)
- 2作目:5巻〜7巻(蛇甘平原の戦い)
- 3作目:10巻〜13巻(第140話「二対一」まで)+ 8巻の紫夏編
- 4作目:14巻〜16巻(第141話「神の業」〜第173話「終戦」)
- 映画の続きを読むなら:17巻から(復習も兼ねるなら16巻から)
月額1,026円(税込)
※配信状況は変更される場合があります。
※物語の核心(クライマックス)には触れずに書いていますが、一部の展開には触れています。ネタバレを完全に避けたい方はご注意ください。
■全4作の対応巻一覧
| 作品 | 公開年 | 原作の対応巻 |
|---|---|---|
| キングダム | 2019 | 1巻1話〜5巻46話 |
| キングダム2 遥かなる大地へ | 2022 | 5巻〜7巻 |
| キングダム 運命の炎 | 2023 | 10巻106話〜13巻140話 + 8巻75話〜81話 |
| キングダム 大将軍の帰還 | 2024 | 14巻141話〜16巻173話 |
公式に発表されている数字ではないので、あくまで目安です。映画は複数のエピソードを組み替えているため、きっちり巻で区切れるものではありません。特に3作目は事情が複雑なので、後で詳しく書きます。
■1作目『キングダム』は1巻〜5巻
1巻1話「無名の少年」から、5巻46話「兄弟」まで。信と嬴政の出会いから、王弟の反乱を鎮めて玉座を奪還するまでです。
原作者の原泰久さんは、映画化の話を受けたときに「原作の5巻までで十分面白い、続きは映画をヒットさせて作りましょう」と言われて英断だと感じた、という趣旨のことを語っています。実際、5巻で区切ったのは正解だったと思います。
■2作目『遥かなる大地へ』は5巻〜7巻
蛇甘平原の戦いです。信が初めて戦場に立つ場面から始まります。5巻の途中から続いているので、1作目と2作目のあいだに飛びはありません。
→ 映画『キングダム2 遥かなる大地へ』の詳しいレビューはこちら
■3作目『運命の炎』は10巻〜13巻と、8巻の紫夏編
ここが一番ややこしいところです。3作目は、原作の離れた2箇所を組み合わせて作られています。
- 本編:10巻106話あたり〜13巻140話「二対一」(馬陽の戦い)
- 紫夏編:8巻75話「過去」〜81話「別離」
入り口は、王騎が信に修行をつけ、無法地帯を平定していくあたりです。そこから馬陽の戦いへ向かっていきます。
紫夏編は、原作では8巻にあります。つまり本編より前の巻です。それが映画では、馬陽の戦いが始まる前にまとまった形で挿入されています。
■紫夏編が「任命」の場面に組み込まれている
具体的には、11巻111話「任命」の途中から回想に入ります。王騎が人払いをして、嬴政と二人だけで話す流れです。趙で人質だった過去に触れながら、なぜ中華統一を目指すのかを問う。嬴政は「約束をしたから」と答える。そこから紫夏編が始まります。
そしてこの会話を、信がこっそり聞いています。
正直に書くと、初めて映画を観たときは違和感がありませんでした。紫夏編が原作のどのタイミングにあったかを、はっきり覚えていなかったからです。あとで構成が違うと知って、原作を読み直し、映画も見直しました。
そのうえで感じたのは、この構成はとても良い、ということです。原作とは違いますが、映画として観ると自然ですし、信と王騎が嬴政の過去を知ることで、物語が分かりやすくなっています。
■なぜ構成を変えたのか
この変更については、公式サイトのインタビューでプロデューサーの松橋真三さんが理由を語っています。
要旨をまとめると、こういうことです。紫夏編は嬴政という人物を形づくる重要なエピソードであり、シリーズの魂にあたる部分だと考えている。その魂が嬴政から王騎へ、王騎から信へと受け継がれ、伝わっていく物語にしたかった。だから原作で嬴政が宮女の向に語るエピソードを、映画では信と王騎が聞く形に変えた。二人に嬴政の過去を知っていてほしかったし、それが二人の原動力につながる物語を作りたかった、と。
もうひとつ、紫夏編は嬴政が趙から脱出する話なので、同じ趙との戦いである馬陽の戦いと一本の映画に入れることが、物語を深めるうえで効果的だと考えた、という説明もありました。
言われてみれば、確かにそうです。原作を読み直して映画を見直したときに自分が「良い」と感じた理由が、そのまま説明されていました。
※出典:映画『キングダム 運命の炎』公式サイト Special interview
■原作では子供の嬴政を、吉沢亮さんが演じている
紫夏編のもうひとつの違いです。原作では幼少期の嬴政ですが、映画では吉沢亮さんがそのまま演じています。
これも観ていて違和感はありませんでした。むしろ本人が演じたことで、嬴政という人物の過去と、背負っているものが一続きに感じられました。原作と違う部分ではありますが、映画ならではの表現として良かったと思います。
紫夏を演じた杏さんも非常に良かったです。演技だけでなく見た印象も含めて、かなりしっくりくるキャスティングでした。
もうひとつ、原作では長平の戦いの亡霊が嬴政を苦しめる場面がありますが、映画では「もう一人の自分」のような形になっています。観ているときに、なんとなくそう表現しているのかなとは気づきました。ここも違和感はなく、実写で分かりやすくするための変更だろうと受け取っています。
■3作目と4作目の境目は、140話と141話をまたいでいる
3作目は13巻140話「二対一」のあたりで終わり、4作目は14巻141話「神の業」から始まります。2本の映画が、原作の1話をまたぐ形で繋がっています。
4作目の冒頭には、それまでの出来事を振り返る回想が置かれています。そのあと龐煖との対峙に入っていくので、140話の一部から141話にかけて、という感覚に近いです。
繋がり方に違和感はありませんでした。回想があるおかげで3作目までの内容を自然に思い出せますし、あいだに1年空いたという感じもなく、続編としてすんなり入っていけました。
■4作目『大将軍の帰還』は14巻〜16巻
14巻141話「神の業」から、16巻173話「終戦」まで。馬陽の戦いの決着までが描かれています。
ここで終わらせたのは、区切りとしてちょうどよかったと思います。王騎の物語が一区切りつくと同時に、そこから信の新しい出発が始まる場所だからです。単なる戦いの決着ではなく、受け継いだものをこれから信がどう背負っていくのか、という問いが残ります。物語の切り方として納得できました。
→ 映画『キングダム 大将軍の帰還』の詳しいレビューはこちら
■5作目『魂の決戦』は何巻から?
2026年7月17日に公開された5作目については、公式から対応巻の発表がありません。合従軍編に入っていくことは分かっていますが、私はまだ観ていないので、ここでは巻数を書かないでおきます。観たら追記します。
■結局、原作は何巻から読めばいい?
ここが一番迷うところだと思います。私の答えは3つに分かれます。
- 続きだけ読みたい → 17巻から
- 復習も兼ねたい → 16巻から(おすすめ)
- 時間に余裕がある → 1巻から
映画の続きだけを読みたいなら、17巻からで問題ありません。4作目が16巻で終わっているので、そのまま繋がります。
ただ個人的には16巻から読むことをおすすめします。4作目の終わりにあたる部分が16巻に収録されているので、映画で観た内容を原作で復習してから17巻へ進めます。そのほうが自然に続きへ入れるはずです。
それに16巻は、王騎という人物の生き様が描き切られる巻でもあります。映画の前巻として読むだけの巻ではなく、シリーズ全体の分岐点になっている巻だと感じています。ここを飛ばして17巻から入るのは、少しもったいない。
16巻や17巻だけを買うなら、電子書籍が手軽です。DMMブックスなら1冊から購入できます。
※価格や配信状況は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
いま、DMMブックスでは原作の1〜16巻が無料で読めるようになっています(2026年8月16日まで)。映画4作がカバーしている範囲がちょうど無料なので、復習するにはいいタイミングです。1巻だけは8月31日まで無料で読めます。
また、DMMブックスを初めて使う方には70%OFFクーポン(値引き上限500円)が配布されています。獲得期限は2026年8月31日まで、獲得してから7日間有効です。
そして時間に余裕があるなら、1巻から読むのが一番です。
1巻から全部揃えるなら、全巻セットでまとめて買う方法もあります。
※価格や在庫状況は変更される場合があります。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
■原作と映画、どちらも読む価値がある
原作のほうが細かく描かれている部分があります。キャラクターの描写、心理、人間関係、戦いの細部。そういったところは、やはり漫画のほうが厚いです。
ただ、それは映画が足りないという意味ではありません。原作の内容を全部入れたら映画は長くなりすぎますし、細かい戦闘描写が続いて逆に飽きてしまう可能性もあります。原作は細部まで楽しめる作品、映画はそこから重要な部分を選んで映像として楽しめる作品。そういう違いだと思っています。
映画と原作で多少ニュアンスが違う部分もありますが、大筋のイメージはかなり共通しています。映画を観たあとに原作を読んでも、大きな違和感はないはずです。
映画を観て面白いと思った方には、ぜひ原作でも細かいところまで味わってほしいと思います。
■映画はどこで観られる?
実写映画の1〜4作目は、Hulu・U-NEXT・Amazonプライム・ビデオ・Netflix・DMM TVの見放題で配信中です(2026年8月時点)。どのサービスで観るのがいいかは、映画『キングダム』はどこで見れる?で詳しくまとめています。
各作品の評価と見る順番は、キングダム映画シリーズを見る順番は?のほうにあります。
■まとめ
- 1作目:1巻〜5巻46話
- 2作目:5巻〜7巻
- 3作目:10巻106話〜13巻140話 + 8巻75話〜81話(紫夏編)
- 4作目:14巻141話〜16巻173話
- 続きは17巻から。復習も兼ねるなら16巻から
3作目だけは原作の順番通りではありませんが、あの構成には理由があります。原作を読んでいる人ほど、そこを知ってから観直すと発見があるはずです。
※本ページの情報は2026年8月時点のものです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

