『VIVANT』第2シーズン第2話(通算第12話)を、リアルタイムで観ました。
放送前日、私はこのサイトで考察記事を書き、「第2話で乃木を訪ねてくるのは長野専務だと予想します」と書き残しました。ネット上では柚木薫説のほうが有力とされていた中での予想です。
結果から言うと、当たりました。
■★評価は今回も保留します
第1話の記事と同じ理由です。2クール連続放送の全体像が見えるまで、点数はつけません。★は物語がある程度進んだ段階で改めてつけます。
※ここから先は第12話および第1シーズンの内容に触れます。未視聴の方はご注意ください。
■前日に書いていたこと
8月1日の考察記事で、私はこう書きました。
ネット上で有力とされているのは薫と長野専務の2人。薫説には第1シーズンの未消化な描写がいくつも根拠として挙げられていて、確かに筋は通っている。それでも私は長野専務だと予想する。第1話であれだけ引っかかる形で描かれた人物が、あそこで出てこないほうが不自然だから。
そして翌日、ドアの向こうに立っていたのは長野専務でした。
■当たった理由は、たぶん単純です
特別な分析をしたわけではありません。第1話を観ていて、単純に怪しいと思ったからです。
フローライト取引のやりとりで、長野専務が乃木を重要人物として社長に推すような場面がありました。それを受けて本部長就任の打診が来る。結果的に乃木は上司を推して現場に残りますが、あの持ち上げ方は何だったのかが引っかかっていました。
薫説のほうが根拠は多く挙がっていました。それでも、自分が引っかかった感覚のほうを信じた。今回はそれが当たった、というだけの話です。
■「やっぱり」と思った、その先で終わった
ドアが開いて長野専務が立っていたとき、正直に言うと「やっぱり」という感覚でした。
ただ、そこで終わるんです。
二人が驚いた顔をしたところで、話は次回へ持ち越しになります。別班として訪れたのだとは思いますが、この時点で確定したわけではありません。どんな会話が交わされるのか、そこがまったく分からないまま1週間待たされる。
予想が当たったのに、答えは何ひとつもらえていない。うまい終わり方だと思います。
■腑には落ちた。でも、まだ何かある気がする
長野専務が別班側の人物だとすると、第1シーズンからの描写がいろいろつながってきます。
ネット上では「ただのエロおやじではなかった」という反応が出ていて、これは笑いました。第1シーズンでの不倫めいた描写も、実は別班としての接触だったのではないか、という考察も出ています。
私も腑には落ちました。ただ、まだ何かあるのではないかとも思っています。
味方だとは思います。別班として乃木の援護に来た、という筋が一番自然です。それでもこの作品は、そこからもう一段ひっくり返してくることがある。素直に受け取っていいのか、まだ判断を保留しています。
■ドラムの存在感が、どんどん増している
第1話ではドラムの戦闘力に驚きましたが、今回感心したのは情報収集のほうです。
新庄の潜伏先を突き止めたのは、ドラムの洞察でした。乃木たちだけでは、たぶん辿り着けていません。
戦えて、現地に通じていて、情報も取れる。前作では愛嬌のある人物という印象が強かったのに、シーズンが変わってから存在感がどんどん増しています。有能すぎます。
この調子だと、今後の展開でも鍵を握る場面が出てきそうです。
■アリを捕らえる場面と、国をまたぐスケール
キプロスでアリを捕らえる流れは、VIVANTらしい作戦の巧妙さが出ていました。力ずくではなく、段取りで詰めていく感じが好きです。
アリという人物が今後どう扱われるのかも気になります。前作からの繋がりを持つ数少ない人物なので、ここで退場ということはないはずです。
そして今回も、とにかくスケールが大きい。キプロスからカンボジア、そしてタイのバンコクへ。テンポよく国をまたいでいく展開は、映画を観ているようでした。
ただ、この作品の場合、移動一つにも意味がありそうなんですよね。なぜその国だったのか。そう考え始めると、考察が止まらなくなります。
■チョッキーというクセの強い新キャラ
今回から登場した実業家のチョッキー。
クセが強い。これに尽きます。ネット上でも同じ反応が多く出ていましたが、私もまったく同じ感想でした。
派手な見た目で陽気に振る舞っているのに、電話に出た瞬間の表情が別人になる。あの落差が印象に残っています。この作品はこういう人物の出し方がうまいです。
■前回の予想6つ、現時点での答え合わせ
8月1日に書いた予想を、現時点で確認しておきます。
- 第2話で乃木を訪ねてきたのは長野専務 → 当たり
- 新庄は黒幕ではなく潜入捜査の可能性 → 保留。潜伏先が判明したが、本人の口から何も語られていない
- ベキは生存している可能性 → 進展なし
- 長野専務は第三勢力のトップ、または別班 → 別班側の線が濃厚に
- 黒須はわざと捕まった可能性 → 保留
- 新庄以外にも裏切っている人物がいる → 次回予告で「最大の裏切り者」の文字
6つのうち、はっきり答えが出たのは1つだけです。それでも、書き残しておいたおかげで確認ができました。
■次回予告の「最大の裏切り者」
※ここからは第13話の予告に触れます。
次回予告に「最大の裏切り者」という言葉が出ていました。これが誰なのか、今一番気になっています。
ネット上では東条が新庄とつながっているのではないか、という説が出ています。今回、チョッキーが誰かをハッキングして調べる場面もありました。あれが何につながるのかも気になります。
「最大の」とわざわざ付けているのが引っかかります。単に新庄のことを指しているなら、その言い方はしないはずです。もっと近い場所に誰かいる、ということだと思っています。
■2026年8月3日時点の、私の予想
次回の放送前に、また書き残しておきます。
- 長野専務は味方。ただし、そこからもう一段ひっくり返る可能性は残っている
- 「最大の裏切り者」は新庄ではなく、別の人物
- 新庄は潜入捜査の線を、まだ捨てていない
- チョッキーのハッキングが、裏切り者の特定につながる
今回は当たりましたが、次も当たるとは限りません。むしろ外れたほうが面白いとも思っています。
■数字の話
第12話の世帯視聴率は16.4%、個人視聴率は10.4%でした。第1話の18.8%からは下がっていますが、7月期の民放連続ドラマとしては高い水準を維持しています。
それより驚いたのが配信の数字です。第11話のTVer再生数が786万回に達し、TVerの全番組を通じて、単一エピソードの歴代最高記録を更新しました。放送中にはXで世界トレンド1位も獲得しています。しかも2週連続です。
リアルタイムで観る人と、あとから配信で追いつく人。その両方がここまでの規模になっているドラマは、そう多くないと思います。
■まとめ
予想が当たりました。でも、当たったところで話は終わらない。
ドアが開いて、二人が驚いて、そこで次回へ。答えは何ももらえていません。むしろ「最大の裏切り者」という新しい謎を渡されて終わりました。
予想して、当たったり外れたりしながら追いかける。この作品はやっぱりその楽しみ方が一番合っていると思います。来週も予想を書いてから観ます。
これまでの記事は『VIVANT』第2シーズン 感想・考察まとめに一覧でまとめています。第1シーズンについてはこちらのレビューをどうぞ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

