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映画『ドールハウス』レビュー・感想・評価|ホラーが苦手な私でも最後まで観られた(★4)

映画ドールハウスのイメージ。薄暗い和室で、お札の貼られた木箱の前に 座る人形の後ろ姿のシルエット 邦画レビュー
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映画『ドールハウス』を、Amazonプライム・ビデオの見放題で観ました。

観ようと思ったきっかけは、Prime Videoでランキング1位になっていたことです。普段はホラーを積極的に観るタイプではありません。むしろ苦手なので、「人形ホラー」と聞いた時点で少し身構えていました。

それでも1位ということもあり、予告編も観ないまま本編を再生しました。結果として、この判断は正解でした。

★★★★☆(5点満点中4点)

  • ひとことで言うと:ホラーが苦手でも最後まで観られる、丁寧なJホラー
  • 怖さの種類:驚かせる演出より、じわじわ迫る不気味さと心理的な怖さ
  • 110分ですが、テンポが良く長さを感じませんでした
  • 配信:Amazonプライム・ビデオの見放題で配信中

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※この記事は結末に触れずに書いています。

■作品概要

  • 公開日:2025年6月13日
  • 上映時間:110分
  • 原案・脚本・監督:矢口史靖
  • 配給:東宝
  • 主題歌:ずっと真夜中でいいのに。「形」
  • 出演:長澤まさみ、瀬戸康史、田中哲司、安田顕、風吹ジュン、池村碧彩、本田都々花 ほか

■あらすじ

鈴木佳恵と夫の忠彦は、娘の芽衣を5歳で亡くします。悲しみに暮れる佳恵は、骨董市で見つけた芽衣によく似た人形を可愛がることで、少しずつ元気を取り戻していきました。

やがて次女の真衣を授かると、佳恵は人形に見向きもしなくなります。そして真衣が5歳になり、その人形で遊び始めたころから、家の中で奇妙なことが起こり始めます。

■ホラーが苦手でも、最後まで観られました

先に書いておくと、私はホラー映画があまり得意ではありません。

この作品にも、思わずビクッとしてしまう場面は何度かあります。ただ、驚かせる演出ばかりに頼る作品ではありませんでした。不気味な空気感と心理的な怖さで、物語をぐいぐい引っ張っていきます。

110分ありますが、テンポが良く、話もしっかりしているので、飽きることなく観られました。ホラーでありながら人間ドラマとしても成立している、という言い方が近いと思います。

■共感していたはずが、いつの間にか怖くなっている

序盤、娘を亡くした母親が人形を大切にする姿を見て、「悲しみを埋めようとしているんだな」と自然に受け止めていました。だから主人公に感情移入もしやすかったです。

ところが物語が進むにつれて、人形そのものへの違和感と恐怖が少しずつ強くなっていきます。

最初は共感していたはずなのに、いつの間にか「この人形は何かおかしい」と感じている。この移り変わりの演出がとても上手くて、気づいたら作品の世界に引き込まれていました。

■長澤まさみの演技

この映画で最も印象に残ったのは、やはり長澤まさみさんの演技です。

娘を失った母親としての喪失感、葛藤、そして精神的に追い詰められていく姿。それを見事に演じ切っていて、作品への没入感が段違いでした。

私は『キングダム』シリーズでも長澤さんを観ていますが、ジャンルがまったく違うので単純な比較はできません。それでも、同じ人がこれだけ違う顔を見せられるのかと思いました。

■思わぬところで驚いた

個人的に少し驚いたのは、昔よく見ていたYouTuberのエスポワール・トライブが出演していたことです。

YouTuber役と、ゴミ収集作業員役として登場します。「あ、この映画に出ていたんだ」と思わず声が出ました。

ストーリーとは直接関係のない部分ですが、こういう発見も映画を楽しめたポイントの一つでした。ホラーの緊張感が一瞬ゆるむ感じもあって、私には良かったです。

■ラストについて

結末には触れませんが、まさにホラー映画らしい終わり方でした。

決してハッピーエンドではなく、「そういう終わり方なんだ」と思わせる、余韻の残るラストです。

この終わり方は、ホラーを観慣れている人には「王道すぎる」と映るかもしれません。ただ、私はホラー映画を数多く観ているわけではないので、そうは感じませんでした。むしろ王道だからこそ新鮮でしたし、この作品らしい締めくくり方で嫌いではありません。

■監督のことを、観終わってから知りました

正直に書くと、観るまで矢口史靖監督のことを知りませんでした。

鑑賞後に調べて、『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』といったコメディで有名な監督だと知って驚きました。あの明るい作品を撮ってきた人が、本格的なホラーを撮ったわけです。

意外な経歴ではありますが、テンポの良い展開や、観客を最後まで飽きさせない構成には、その経験が活きているようにも感じました。

ちなみに本作は、第45回ポルト国際映画祭でグランプリを受賞しています。

■こんな人におすすめ

  • ホラーは苦手だけど、話題作だから気になっている人
  • 驚かせる演出より、じわじわ来る不気味さが好きな人
  • 長澤まさみさんの新しい一面を観たい人
  • ホラーだけでなく、人間ドラマとしても楽しみたい人
  • 逆に、ホラーを観慣れている人には物足りないかもしれません

長澤まさみさんの出演作としては、実写映画『キングダム』シリーズ全4作のガイド記事もあります。山界の王・楊端和という、本作とはまったく違う役です。

■まとめ

評価は★★★★☆(5点満点中4点)です。

ホラー映画でありながら、人間ドラマとしても見応えのある作品でした。怖さだけでなく、物語も俳優陣の演技もしっかり楽しめます。

派手な恐怖演出を期待している人には物足りないかもしれません。でも、じわじわ迫る不気味さを味わいたい人には十分だと思います。人形ホラーと聞いて身構えていた私が、最後まで飽きずに観られたのが何よりの証拠です。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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