Netflixで配信中の『バッドボーイズ2バッド』(2003)を観ました。
シリーズ第2作目で、前作から8年ぶりの続編。
個人的には前作より好みで、アクションシーン満載の楽しい作品でした。
※物語の核心(クライマックス)には触れずに書いています。
■作品概要
『バッドボーイズ2バッド』は、2003年に公開されたアメリカのアクション・コメディ映画。
ウィル・スミスとマーティン・ローレンス主演のシリーズ第2作目です。
監督はマイケル・ベイ続投。
1作目から8年ぶりの続編で、マイケル・ベイが予算とキャリアを得た結果、完全に暴走した「やりすぎアクション映画の極致」と言える作品になりました。
上映時間はシリーズ最長の147分(PG12)。
プロデューサーは引き続きジェリー・ブラッカイマー。
舞台は前作と同じくマイアミ。
プレイボーイのマイク・ローリー(ウィル・スミス)と家族思いのマーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)のコンビが、合成麻薬エクスタシーを大量にさばく巨大シンジケートを追います。
新キャラクターとして、マーカスの妹シド(ガブリエル・ユニオン)が登場。
実はマイクと密かに付き合っているという三角関係の要素も加わり、物語に深みが増しています。
■あらすじ
マイアミに広がる合成麻薬エクスタシーの巨大シンジケートを追うバッドボーイズ。
潜入捜査中にマーカスの妹シドが事件に巻き込まれ、キューバに拉致されてしまいます。
妹を救うため、二人は警察組織を飛び出し、国境を越えてキューバへ突入することに——。
シリーズで最もスケールの大きいクライマックスが待っています。
■1作目以上に「バッドボーイズ感」が炸裂した第1印象
冒頭からシリーズ屈指の名シーンが始まります。
KKK(白人至上主義団体)との銃撃戦で、いきなり二人の「バッドボーイズ感」が全開。
ド派手な銃撃の中、マイクが撃った銃弾がマーカスのお尻を貫通して敵を倒す——という、シリーズの代名詞となる相棒同士の「ちょっとアレな関係性」が炸裂します。
このシーンを観た瞬間、「ああ、これがバッドボーイズだ」と感じました。
1作目より明らかにアクションが派手で、銃撃戦の数も大幅に増加。
潜入捜査シーンも多く、二人の掛け合いを楽しむ場面が満載です。
■印象に残ったシーン1:マーカスのドラッグ・トリップ
潜入捜査の最中、マーカスが誤って大量のエクスタシーを飲んでしまうシーンが強烈に印象的でした。
ラリった状態のマーカスのコミカルな演技は、本作屈指の笑いどころ。
「あれが立った」と興奮気味に報告する場面では、奥さんがすっ飛んで帰ってくる展開も含めて、何度観ても笑える名シーンです。
マーティン・ローレンスのコメディ俳優としての才能が完全に発揮されています。
■印象に残ったシーン2:死体安置所のヒヤヒヤコメディ
捜査のために潜入した死体安置所で、マーカスが女性の死体と一緒に隠れることになるシーンも忘れられません。
「死体と一緒に隠れる」という設定だけで既に異常なのに、マーカスの慌てぶりとリアクションが絶妙でコミカル。
シリアスな潜入シーンを、コメディとして成立させる脚本と演技の妙が光ります。
■印象に残ったシーン3:ビデオ屋での「誤解」シーン
これが本作で最も「やりすぎだけど面白い」と感じたシーンです。
1作目でもマーカスとマイクが同性愛者と誤解されるシーンがありましたが、2作目ではさらに踏み込んだ展開に。
前作のKKK銃撃戦でマーカスがお尻を撃たれた後遺症で「神経に傷が残って機能しない」という弱音を吐くマーカス。
それに対してマイクが慰める会話を交わすのですが——その会話の内容と言い回しが、まるで深い関係を匂わせるかのような誤解を生むものになっています。
「ふたを閉じて海に放り投げる」「クストー(海洋探検家)になるしかない」など、独特の比喩表現も飛び出して、観ているこちらも笑いが止まりません。
しかも問題なのが、このやり取りがビデオ屋(証拠映像を確認する場所)で行われていて、そのやり取りがビデオに記録されて店内のテレビに映し出されてしまうこと。
お客さんに堂々と見られているという最悪のシチュエーションが、笑いを倍増させていました。
1作目より生々しく、攻めた笑いの取り方ですが、これも「バッドボーイズらしさ」として楽しめます。
■印象に残ったシーン4:レジーとの初対面シーン
マーカスの娘の彼氏として登場するレジーとの初対面シーンも、コメディとして秀逸でした。
家に来たレジーに対して、マーカスは父親としての本能を全開に。
まるで不審者を取り調べるかのような勢いで、レジーを威圧していきます。
マーカスもマイクも「見た目は30だな…実際は15」と呆れながら言うのも面白く、二人の掛け合いがこのシーンでも炸裂します。
このレジーというキャラクター、実は後のシリーズで再登場するので、長く観るほど味が出る伏線になっています。
■新キャラクター:シドの存在について
マーカスの妹であり、マイクの恋人でもあるシド(ガブリエル・ユニオン)が新キャラクターとして登場します。
正直に言うと、私はシド自体にそこまで強い印象は持ちませんでした。
あくまで「マイクの恋人」「マーカスの妹」という役割としての存在感がメインで、キャラクターとして深く掘り下げられているわけではない印象です。
ただ、シドが人質に取られたシーンで、マイクが落ち込むシドに対して「逃しやしない、共に生き、共に死ぬ、一生悪友(バッドボーイズ)だ」と言って抱き合い、決意を固めるシーンは印象的でした。
これがクライマックスのキューバ突入に繋がるので、物語の転換点として重要なシーンだと感じます。
■1作目との比較:アクション好きには2作目が圧勝
1作目と2作目、どちらが好きかと聞かれたら、個人的には2作目の方が好みです。
理由は明確で、アクションシーンが圧倒的に多く、派手だから。
銃撃戦も増え、潜入捜査シーンも豊富で、二人の「バッドボーイズ感」が前作以上に炸裂しています。
確かに、下品さも前作より増していて、人によっては引いてしまうかもしれません。
でも、それを「マイケル・ベイの暴走」「90年代〜2000年代らしい過剰演出」として楽しめる人には、これ以上ない娯楽作品です。
■こんな人におすすめ
・アクション映画が好きな人(銃撃戦・カーチェイス満載)
・1作目を観て楽しめた人
・下ネタやスラング混じりの掛け合いが楽しめる人
・「やりすぎアクション」を求めている人
・マイケル・ベイ監督の演出が好きな人
逆に、こんな人には合わないかも:
・繊細なドラマや人間ドラマを求める人
・下品な描写が苦手な人
・上映時間147分の長尺がきつい人
・現代的なコンプライアンス基準を重視する人
■まとめ
★★★★☆(5点満点中4点)
アクションシーン満載で、二人のバッドボーイズ感は前作よりも炸裂している印象。
1作目の良さを残しつつ、スケールを一気に大きくした「やりすぎだけど楽しい」一本です。
特にアクション好きには、前作より楽しめる作品だと思います。
Netflixで配信中なので、1作目を観た方はぜひ続けて2作目もチェックしてみてください。
週末の一気見にぴったりの作品です。
次回は3作目『バッドボーイズ フォー・ライフ』(2020)のレビューも書く予定です。
17年ぶりの続編で、シリーズの転換点となる傑作。お楽しみに!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

