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『VIVANT』第2シーズン第7話(第17話)感想・考察|かつて壊滅させた組織が、助けに来る【ネタバレあり】

ドラマVIVANT第17話のイメージ。夜明け前の荒野に並んで立つ二人の男と、その背後で出発を待つ人々のシルエット 日本ドラマ
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『VIVANT』第2シーズン第7話(通算第17話・S2E7)を、リアルタイムで観ました。

放送前日、私はこう予想していました。

「潜入がバレたこと自体が、野崎の計算だったのではないか」

かなり近い展開になりました。

■★評価は今回も保留します

2クール連続放送の全体像が見えるまで、点数はつけません。★は物語がある程度進んだ段階で改めてつけます。

※ここから先は第17話の内容に触れます。未視聴の方はご注意ください。

■予想の答え合わせ

  • 潜入がバレたこと自体が野崎の計算だった → 的中
  • 狙いは5人を移送させて救出しやすくすること → 的中
  • 櫻井の「断念」は本気 → 的中(想像以上でした)
  • 乃木は受け入れず強行する → 的中
  • 「自ら命を絶つ」は作戦を認めさせる条件 → 的中
  • 謎の女性は薫ではなく味方側の新しい人物 → 的中
  • 野崎は殺されない → 的中(まだ生きています)
  • リュウも野崎の意図を察していた → 未確定
  • 張競士は生きている → 進展なし

■ただ、特別に嬉しいという感じではありません

先に書いておきます。

これだけ当たりましたが、特別に「当たって嬉しい」という感じではありませんでした。

野崎ならそこまで考えて行動していてもおかしくない。そう思っていたことが、実際にそうだった。それだけです。

それに、読めていなかった部分もあります。そちらは後で書きます。

■不敵な笑みを浮かべて、認めた

印象的だったのは、野崎が認めた場面の状況です。

ドラムが人質に取られ、目の前で銃を向けられている。その状況で、野崎は不敵な笑みを浮かべているように見えました。

別班5人を救出できるように、あえて居場所を日本側へ知らせた。そう認めます。

さらに、シンシー側にそれを気づかせることで警備を動かし、結果的に救出しやすい状況を作ろうとしていた。そこまでが野崎の計算だったのかは、まだ確定していません。

ただ、乃木もその可能性を指摘していました。十分あり得ると思います。

■読めていなかったこと

ここは正直に書きます。

私は「シンシーが5人を移送する」と予想していました。実際には、移送は偽装でした。

衛星画像では、別班5人と約200人の兵士がジャマル収容所へ移動したように見えていた。ところが現地の別班員が調べると、5人の気配がない。

日本側の救出部隊を別の場所へ誘い込むための罠だったわけです。

ここまでは読めていませんでした。

■ただ、結果的に警備は手薄になった

面白いのはここからです。

200人ほどの兵士を囮の側へ動かしたため、本当の監禁場所に残った兵士は約30人まで減っていました。

乃木は、これこそ野崎が救出成功率を上げるために狙っていた結果ではないかと考えます。

私は「移送中を狙えば助けやすい」と予想していました。実際には移送されなかった。それでも「警備が手薄になる」という結果は同じでした。

形は違いましたが、行き着いた先は近かったと思います。

■そして「3日後に毒殺する」という決定

今回、一番重い場面でした。

櫻井は5人の奪還を断念します。私は予想記事で「断念は本気だと思う」と書きましたが、想像していた以上でした。

単に諦めるだけではありません。

3日後、食事に毒を混ぜて5人を殺害する。

救出できないなら、拷問で情報が漏れる危険そのものを消す。そういう判断です。

■これが別班という組織なのだと思う

かなり非情です。ただ、これが別班という組織なのだとも思いました。

別班の情報が敵に渡る危険をなくすためなら、仲間の命よりも国益を優先する。

第16話で、公安が5人を囮にすることを容認していたと明かされました。今回はさらにその先です。囮にするだけでなく、自ら殺す。

組織の厳しさが、はっきり出た場面でした。

■今回は「仲間への愛情」が描かれた回でもありました

重い決定が下される一方で、今回はもう一つのテーマがありました。

それが仲間への愛情です。しかも、いくつもの関係が描かれていました。

■その前に、長野が乃木の背中を押していました

ノコルの話をする前に、書いておきたい場面があります。

櫻井の決定を受けて、乃木は組織の一員としての答えを口にします。それに対して長野が、「教官に教わったような答えをするな」と諭すんです。

長野自身も、櫻井の判断が合理的であることは理解しています。それでも、熊谷との関係から助けたい気持ちを抱えていることを明かします。

そして、こういう発想を示します。

「別班員を投入すると、さらに別班員を失う危険がある。では、救出に向かうのが別班員ではなかったら?」

この一言から、乃木は「仲間」に気づきます。

■長野が、また物語を動かしました

第4話で本物の別班員だと分かってから、少し目立たない位置にいた人です。

それが今回、乃木の考え方の枠を外す役割で戻ってきました。

第13話でも、年齢による衰えに触れながら乃木に先輩としてアドバイスを送る場面がありました。今回もその延長線上にあります。命令に従うことしか見えなくなっている後輩に、別の道を示す。

そして長野自身も、自分のエージェントであるゲノムを救出作戦に参加させると言います。口だけではありませんでした。

■そして、乃木はノコルを頼ります

乃木はなかなか素直に「助けてくれ」と言えません。するとノコルが、血のつながっていない兄弟なのになぜ単刀直入に頼まないのか、と迫る。

そして乃木が「弟ができたことを嬉しく思っている」と伝えます。

兄弟愛を感じる場面でした。

■かつて壊滅させた組織が、助けに来る

そして、この構図がとにかく面白い。

ノコルは、テントの全勢力を使って兄を助けると約束します。

かつて乃木が命を懸けて壊滅させたテントが、今度は乃木の仲間を救うために動く。

第1シーズンを観てきた人には、これはかなり効きます。乃木 + ノコル + テントで救出へ向かう。ここからは熱い展開になりそうです。

■そして、野崎とドラム

もう一組、印象に残った関係があります。

監禁されている場所で、野崎がドラムと手話でやり取りをする場面です。

食事を取らせようとしたり、お腹いっぱいになるように気遣ったり。あの状況で、部下のことを気にしている。

自分だって追い詰められているのに、です。

第1シーズンから長く一緒に行動してきた2人だからこその信頼が、あの短いやり取りに出ていたと思います。

ドラムは第13話でも、周囲が野崎を疑う中で最後まで信じ続けていました。その信頼は、一方通行ではなかったということです。

■ジャミーンの能力が、正式に出てきました

今回、私が一番驚いたのはここです。

まさかジャミーンの「人の善悪を見抜く能力」を、別班が本格的に調査していたとは思いませんでした。

サヴァン症候群の類型ではないかという話にも触れられ、100人以上の写真を使った試験まで行われていた。そして一人も間違えなかった。

想像していた以上に、しっかりした能力として描かれていました。

私は2週間前から「ジャミーンが鍵になるのでは」と書いていましたが、ここまで明確に掘り下げてくるとは思っていませんでした。この先の物語でも重要な役割を担う可能性が高いと思います。

ちなみに、写真を次々と見せる試験の中で杉谷拳士さんが出てきたところは、少し笑ってしまいました。

■公安の工作員は鈴木でした

そのジャミーンの能力を使って、公安内部の工作員を探すことになります。

公安内部にシンシーの工作員がいること自体は、これまでの展開からほぼ明らかでした。「やっと正体が分かったか」という感じです。

ただ、その発見方法にジャミーンの能力を使ったのは少し驚きました。

■同じ「嫌がった人物」でも、理由が違った

ここが面白かったところです。

ジャミーンが嫌な反応を示したのは、和久井と鈴木の2人。ところが理由は別々でした。

  • 和久井 → 家庭内で暴力を振るっていた
  • 鈴木 → シンシーの工作員だった

ジャミーンが見抜いているのは「善悪」であって、「敵か味方か」ではない。

ここは細かいですが、うまい描き方だと思いました。

■そして、ベキの葬儀の話

もう一つ、気になる情報が出てきました。

ベキの葬儀で、目つきの鋭い人物たちが参列者を撮影していた。しかも大人だけでなく、子どもまで撮っていた。

ここはやはり、ハンが反応していた「孤児」というキーワードにつながってくるように感じます。

■資源の話だけでは、やはり説明できない

予想記事で、私はこう書きました。フローライト説だけでは、「孤児」への反応が説明できないと。

今回、その線がさらに強くなったと思います。

資源が目的なら、なぜ子どもの写真まで必要なのでしょうか。

そして同じ回で、ジャミーンの特殊な能力が正式に描かれた。

  • テント
  • → 孤児
  • → 子ども
  • → ジャミーン

この線は、まだ生きていると思います。シンシーが探しているのは、資源だけではなく特定の人物なのではないか。

同じ回に両方を入れてきたのは、偶然とは思いにくいです。

■2026年9月6日時点の、私の予想

  • シンシーが探しているのは資源ではなく、特定の人物
  • ジャミーンが、その人物である可能性がある
  • エリシャ博士がテントを条件にした理由も、そこにつながる
  • 救出作戦は成功する。ただし全員無事とは限らない
  • 長野は、今後も乃木を動かす役割を担う
  • 張競士は生きていて、シンシー内部から情報を送っている
  • リュウは最終的に野崎を助ける方向へ動く

■まとめ

今回はかなり当たりました。ただ、シンシーが移送を偽装するところまでは読めていませんでした。

そして、当たったことより気になっているのはジャミーンです。

2週間前から「鍵になるのでは」と書いてきましたが、正直ここまで本格的に描かれるとは思っていませんでした。ベキの葬儀で子どもまで撮影していたという情報も、同じ回に出てきています。

重い決定が下された回でしたが、同時に仲間を思う場面が一番多かった回でもありました。

組織は5人を切り捨てると決める。その一方で、長野は後輩に別の道を示し、乃木は弟に頭を下げ、野崎は捕らわれながらドラムの食事を気にしている。

この対比が、今回の一番いいところだったと思います。

そして次回、乃木とノコルとテントが動きます。かつて壊滅させた組織が、今度は助けに来る。ここは楽しみです。

放送前に書いた予想は第7話の考察記事に書いています。これまでの記事は『VIVANT』第2シーズン 感想・考察まとめに一覧でまとめています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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